沖縄好きな元広島演劇人の西オーストラリアその後日記

ブルームを離れる日。
海に囲まれたこの小さな街で、５ヶ月間を過ごした。

求めていた常夏、求めていた青い海と、真っ赤な砂。
ヤシの木をはじめ、南国の木々が生い茂り、色鮮やかな街。

朝から洗濯、荷造り、ひと段落着いたところで、
最後にもっぺん入居者やスタッフの顔が見たくて職場へ。

スタッフルームに差し入れのお菓子を置いて、ウクレレ片手に４つのウィングに顔出し。

『今日この街を出るの』
『オ～ノ～！』

という会話を十数回繰返し、
『気をつけてね！良い旅を！』という言葉をいっぱいもらった。

エリザベスと『アメージング・グレース』を歌いながら、
”あ～。これが最後なんだなぁ”と思ったら、歌いながら涙腺がぁ～。

最初はおっかなくて仕方なのなかった入居者のドロシー（７２歳）と、今日は初めてウクレレ＆歌を。
あれもこれもと手づくりのピアス（オイラ、穴はないのですが）、ネックレスをもらっちゃった。

気難しいヘレン。
夜中に何度もナースコールを鳴らす彼女。

オイラが『どしたの？トイレ？』と言っても何もこたえてくれない上に、
オイラの目の前でナースコールを押して別のスタッフを呼ぼうとすることが何度も。

”あーハイハイ。アタシのこと嫌いなのね”と、開き直ったオイラ。
夜勤ではずっと王子やイケメンに、

『ヘレンがブザー押してるウけど、彼女アタシのことが嫌いだから見てきて』って言ってた。

そんな彼女が今日、去り際にオイラに投げキッスをしたのですよ！！
えーえーえー！！ビックリ！！

ちょっとは受入れてくれてたんかなぁ。

職場とお別れして、家で休憩。



マンゴーアレルギーで口のまわりがガッサガサになってしまったオイラですが、
オーナーの、

『薬を飲んで食べたら大丈夫だよ』という甘い言葉に、またマンゴーを食べてしまった。

５ヶ月間、お邪魔させてもらった我家。

『いつでもまた来ていいから。友達が来たらうちに泊まったらいいよ』

・・・と言ってくれたオーナー。本当に感謝。

この街に来たばかりの頃は、
長く滞在したシェアハウスを離れて久々のひとり、職探しもどうしていいか分からなくて、
このキレイな景色を楽しむヨユーなんてゼロだったなぁ。

ありがとう、ブルーム！！

　




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