2017年05月22日

広島人の地元観光「三段峡編」

広島人の地元観光「三段峡編」

以前「ヒルナンデス」で鈴木福くんが訪れていたのを見て、地元「三段峡」に行ってきました。

三段峡とは広島県の東、冬になるとアホみたいに雪が降り積もる安芸太田町にある景勝地で、
フランスの「ブルーガイド」で三ツ星を獲得し、近年は外国人にも人気なのだとか(ヒルナンデス情報)。

残念ながら鈴木福くんは雨でトレッキング中止となったものの、
晴れた日の三段峡の映像と、久しく食べていない「むさし」のむすびに魅せられた私。

いかんせん毎度超スーパーウルトラ雨女だもので、ここは
「週末、晴れたら決行。雨だったら行かない」というテンションで挑んだら、あらあら晴れたわよ奥さん。

というワケで「Canon G7X」のトイカメラモードで撮ったお写真全開で旅日記をお届け致します。

5月某日。朝8時の横川駅から旅スタート。
まずは「むさし」のお弁当を購入するという、完全ヒルナンデスの鈴木福くん乗っかりコース(てへっ)。

「むさし」と言うと、県内に店舗を多数もつ地元で知らぬ者はいない超有名店ですが、
久しく食べていなかったのよねー。あー楽しみ、と思いきや、

「お造りするのに10分ほどお時間いただきます」。

へ?

いやいやいやいや、今からバス乗るけん、間に合わんし!
次のバス、2時間後やし!!

弁当買え~ず。

さらに、

三段峡行きのバス停が見つから~ず。

完全に横川駅構内に入るバスと思い込んでいたけど、違う方のバス停かぁ!とダッシュ。
ハァハァ、間に合ってヨカッタ・・・と安堵していると、

三段峡行きバス、我家の最寄りのバス停にフツーに立ち寄り。

ドッシャー!わざわざ横川駅まで行かなくても、近所のバス停から乗れたんじゃん!
完全に限られたバス停しか停まらないと思い込んでいた自分、バカバカ!

友人も合流し、むさしのおにぎりが買えなかったショックを抱えつつ、走る事1時間。

広島人の地元観光「三段峡編」

三段峡の入り口に到着~。

入り口から散策を始めても良いのだけど、できるだけ多くの景勝地を見るため、
三段峡の入り口と中間地点である水梨口を結ぶマイクロバスを利用する事に。

これが週末のみ1日1本で、しかもすぐに出発。ああ、お昼ご飯どうしよう・・・。

広島人の地元観光「三段峡編」

ちなみに三段峡まではバスよりレンタカーを借りた方が時間の自由も効いて安上がりなのだけど、
例によってビールを飲みたいので公共交通機関を利用する事に。
アタシが大学生の頃は、三段峡駅があって電車が走っていたのだけどねぇ(何年前だ)。

この三段峡入り口と中間地点を結ぶマイクロバスの移動時間は約30分。

遠っ!!と思ったら、自分は運転ムリムリ!・・・なクネクネ山道を走行しまくり。
実際に車の接触事故が多く、川に落ちる車も多いのだとか・・・。コワイヨー。

この車内、思いがけず運転手さんのガイドが聞けて面白かった。

「秋にはここの紅葉がキレイです~」とか「この辺りではこういう山菜が採れます~」とか、
「このテニスコートは公務員がよく利用するので、公務員との出会いを求める方はおススメです~」等(笑)。

さらに、

「この先に人気のお弁当屋さんがあるので、立ち寄りますね」との嬉しいお言葉。

広島人の地元観光「三段峡編」 広島人の地元観光「三段峡編」

背中の丸いオバちゃんが目の前で握ってタッパーに詰めてくれるおにぎり弁当。はい、絶対うまい~。
ちなみにお店の名前は「珍珍街道」。チンチンカイドオ・・・

広島人の地元観光「三段峡編」 広島人の地元観光「三段峡編」
↑ 野菜の販売もあり。

ここで友人が取ってきてくれたチラシで驚愕の事実が発覚。

広島人の地元観光「三段峡編」
↑ ガクブル・・・。

水梨口~黒淵間までの遊歩道が崩落のため通行止め。えーーー!!

って事はアレですよね。当初の予定では、

水梨口→滝見る→水梨口→黒淵→三段峡正面口

というルートで歩いて正面口に戻る予定だったけど、
水梨口→黒淵が通れないって事は14時のバスでしか正面口に戻れないわけですよね。

つまり、

水梨口→滝見る→水梨口→(マイクロバス)→三段峡正面口→黒淵→三段峡正面口

というバス代が2倍になって、
三段峡正面口⇔黒淵間を往復で歩かなくちゃいけないコースに変更ですか。あひー!

いやしかし、このチラシ見てなかったら、

知らずに正面口に向かって歩いて、気づいて戻った時にはマイクロバスは出てるし、
30分かけてタクシーで移動するパターンでしたよね。ガクブル・・・。

広島人の地元観光「三段峡編」

さて、散策開始。

三段滝よりも二段滝を先にした方が楽ですよ」という運転手さんのアドバイスで、
二段滝を先に目指す事に。

広島人の地元観光「三段峡編」

三段峡というと、秋の紅葉時期がシーズンだけど、新緑良いよ新緑!
暑くもなく、寒くもなく、時々ヒンヤリとした空気が通って本当に気持ち良い。

広島人の地元観光「三段峡編」

2人で並んで歩くには狭過ぎる道が続くため、紅葉シーズンはさぞや大変じゃなかろうか。

広島人の地元観光「三段峡編」 広島人の地元観光「三段峡編」

水梨口から歩く事30分。
二段滝にアクセスする渡し船乗り場に到着。

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乗り場でおじさんに往復の乗船料500円を支払い、いざ出発。

二段滝に続くコースには「猿飛」と呼ばれる高さ20mの岩壁の間を通り抜けて行きます。
一番狭い岩壁のすき間は2mで、猿が岩壁を通っていた事から「猿飛」の名がついたらしい。

広島人の地元観光「三段峡編」
↑ 今はもう猿は居ない。

広島人の地元観光「三段峡編」
↑ 夏でも涼しいらしい。

船頭さんの説明を聞きながら、二段滝に到着。

広島人の地元観光「三段峡編」
↑ 船頭さんの人力で前進(解説付き)。

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↑ かつて二段あった滝は、雨で一段がとれて一段滝になっていた。

ライフジャケットを着たまま船を降り、またやってくる船に好きなタイミングで乗って帰るシステム。

広島人の地元観光「三段峡編」
↑ 思い思いに時間を過ごす人々(ライフジャケット着たまま)。

ちょっと早いけど、もうずっと気になって仕方がなかったお弁当を頂きましょう。

広島人の地元観光「三段峡編」
↑ はい、絶対旨いー。

うっはー、ワラビの煮物ウマー!!

ふんわりめのおにぎりはフキ、椎茸、梅干でどれも超絶うまい。
しっかりめに効いた塩気が歩き疲れた体に染みるわぁ。

いやコレ、むさしで買えなくて正解だったな。
むさしならいつでも食べられるもんな。

広島人の地元観光「三段峡編」
↑ 珍珍むすび(400円)。

満足したところで再び渡し船に乗って帰りましょう。

広島人の地元観光「三段峡編」
↑ ホント、幻想的。

さて、少し来た道を戻って、続いて次のポイント三段滝を目指します。

広島人の地元観光「三段峡編」

途中凄まじく傾斜のキツイ坂を下ったのだけど、
運転手さんが言ってた「先に三段滝に行くとキツイ」と言っていたのはこの事かしら。

さあ、着いた着いたー。

広島人の地元観光「三段峡編」

遠くから眺める滝ではあるけれど、大迫力。
よく紅葉時期のポスターになってるヤツね。

広島人の地元観光「三段峡編」

それではマイクロバスの待つ水梨口に戻りますか。
バスの時間まで少し余裕があったので、水梨口近くのベンチで休憩。

ええ風が吹いて、すぐにでも爆睡できそうなくらい気持ちえかった。
すぐ横トイレだけどな(しかしここのトイレが一番キレイだったのでおススメです。水洗だし)。

バスではフィリピン旅の移動でほぼ眠れなかった私が、いつ発車したのかも分からないほど爆睡。
再び30分かけて三段峡の正面口に到着。

ちょうど15時発の高速バスが来ていたけど、通行止め手前の黒淵まで歩く事に。

広島人の地元観光「三段峡編」
↑ ここで初めて入り口をくぐる違和感。

朝の水梨口エリアではシニア層が多かったけれど、午後の正面口~黒淵間は若者が多し。
アレかしら、免許とって来ちゃった的な?と勝手に推測。

広島人の地元観光「三段峡編」
↑ 15時を過ぎて逆光。眩しいよー。

広島人の地元観光「三段峡編」

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広島人の地元観光「三段峡編」
↑ 赤滝。本当に赤い。

広島人の地元観光「三段峡編」

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写真を撮りながら歩く事50分。黒淵に到着。
ここでも渡し船に乗る事に。

広島人の地元観光「三段峡編」

船着き場は無人。

「渡船の方は前の棒を2、3度強く引っ張って下さい」との看板が・・・。

広島人の地元観光「三段峡編」
↑ 半信半疑(この格好で横川駅をウロウロするのが死ぬほど恥ずかしかったとです)。

広島人の地元観光「三段峡編」
↑ あ、来た。

「あのー、あの棒ってどうなってるんですか」
「ありゃぁねー、こっからこうに線をはわしとって、あれを引っ張ると黒淵荘んとこの鈴が鳴るんよ」

以前はインターフォンやらいろいろ試したけど、うまく機能しなかったりで試行錯誤した結果、
この原始的な方法が一番という事に。

広島人の地元観光「三段峡編」

黒淵は一番深い時の水深が9mで、真っ黒になる事からその名がついたのだとか。
最近は雨も少ないので、今は水量は少なめ。

対岸の黒淵荘までは陸続きでも行けるのだけど、やはり船の上から切り立った崖を眺めるのは格別。
あと、優しくてフレンドリーな船頭のオジサンの話を聞けるのが楽しい。

さあ、対岸に着いたどー。

広島人の地元観光「三段峡編」
↑ この橋のすぐ先で通行止め。

黒淵荘でヤマメの塩焼きを食べても良いのだけど、私たちは下の河原でおやつタイム。
友人がずっと冷やしながら歩いてくれた、

広島人の地元観光「三段峡編」

ビール!!しかもまだしっかり冷たい!!

聞くと保冷バッグの中でパピコとセブンの冷凍マンゴーを入れていたらしい。

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このアイデア良いなぁ。
完全に解凍されているけど、まだ冷たいマンゴーは美味しいし、パピコはまた凍らせたら良いし。

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↑ 黒淵荘。過去に2度増水で浸かった事があるらしい。

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再び船で元の場所に戻り、

広島人の地元観光「三段峡編」

50分かけて正面口に到着。
すぐ横の三段峡ホテルの日帰り入浴に浸かる事に。

広島人の地元観光「三段峡編」

フロントに誰もいないなぁと思ったら、
志村けんのお婆さんコントばりにキレーに下から顔を出してきた女将に「ひゃっ」っとなるの巻。

広島人の地元観光「三段峡編」 広島人の地元観光「三段峡編」


昭和感満載!!
私、ファミコン世代だけど、ファミコンボックスなんて初めて見たわ。

帰りのバスは高速経由じゃなかったため、市内まで2時間かけて帰りましたとさ。
いやー、楽しかった。こうなると次は秋来たい。

船頭のおじさんに、

「やっぱ紅葉の時期は多いですよね~」と聞いたら、

「多いよー。こっからあっこまで1時間も並ぶけーね。休みとって来んさい(にっこり)」との事。

ううむ。今度は朝イチのバスで来てみるか。次は遊歩道が開通している事を望む。


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Posted by マホチン at 22:00│Comments(0)広島人の地元観光
 
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