2011年03月07日
国際フェリーで行く韓国家族旅行7
-4日目-

あっという間に韓国出国日。

朝食は昨夜大量買いしたクリスピードーナツ。
並んでまで食べたいほどではないけれど、美味しいことに間違いはない。
珈琲は部屋に用意されてたヘーゼルナッツ珈琲。甘い香りにうっとり~。
ホテルで飲んで美味しかったので、昨日スーパーで買っちゃいました。
当初の予定では釜山→下関のフェリーが満席だったため、
14時の釜山→博多のフェリーを予約していたのだけど、
その後調べてみると、ナント1ヶ月前に韓国と下関を結ぶ新しい航路ができたとのこと。
ただし出航は釜山ではなく光陽。ん?どこそれ?
韓国・光陽-関門航路が就航 / 西日本新聞
ガイドブックにも載っていないし、フェリー会社のHPは韓国語で分からない。
釜山→博多(3時間)か、
光陽→下関(船で1泊)か。
やはり光陽の方が面白そうだったので、
韓国に着いた初日に博多の方をキャンセルして、光陽フェリーを予約しておいたのだ。
さて、荷造り。
いやぁ、たった2日で荷物が増えた増えた。
ほとんど食べものじゃけど。

(左)ホテルの部屋で飲む用に買ったお酒。ホテルのだと缶ビール1本700円もするのよ!
(右)レイナがお土産に買ってくれたオススメのラーメン
ホテルのフロントで光陽への行き方を聞き、地下鉄→バスターミナルへ移動。
英語のできない母を荷物番に、父と窓口へ。
やはり高速バスを利用する外国人が少ないのか、日本語が通じない。
『光陽』の韓国読みが分からず、漢字を見せても伝わらない。
地名は漢字でも通じると思ったんだけどなぁ。
どうにかゲットしたチケットは、よく見ると行先が違っていてまた窓口へ。
危うく料金2倍取られるところだった~。
釜山ではどこに行っても日本語が通じて便利だったけど、
こういう不便さもちゃんと海外旅行してる感じで面白いよね。
それにしても父は日本語でも滑舌がひどいけど、英語もひどいわー(笑)
さあ、光陽に向けて高速バスに乗っちゃいます。
早めにチケットを買ったせいか、座席は最前列。

バスの運ちゃんたちは、
うちらが日本人だと分かると長渕剛の歌を歌っちゃったりする愉快なオッちゃんたち。
『You are beautiful(アナタ、キレイね)』と言うので、
『I know,I know(知ってる知ってる)』と言っておきました。うふ♪
かくして光陽に向けて出発!!
バスターミナルを出るとバスはすぐに高速道路へ。
日本の高速道路だと、防音壁があって周りの景色がよく見えなかったりするけど、
こっちの高速は高い壁がなくて郊外の景色が堪能。
やっぱり光陽から乗ることにして良かった♪
母は飛ばしまくるバスの運転にビビっていたけれど、
中国やベトナムのバスを体験したオイラからすれば、
運転手はクラクション鳴らさないし、携帯使わないし、唾はかないし、全然オッケイ。
随分間隔がマヒしたもんじゃ。
途中のサービスエリアで買って食べたのがコレ。

アツアツのオモチみたいな生地に、甘いシナモンシュガーみたいなのが入ってるの。
3人で大ヒット!『旨い!旨い!』といただきました。
走ること2時間半、ようやっとバスは光陽バスターミナルへ。
バスターミナルはすべてハングルで英語表記がまったくなかったけど、
近くのオッちゃんたちに話しかけたら、カタコト英語でめちゃ親切に教えてくれた。
そうそう、韓国人って本当に親切なの。
地下鉄の駅の案内図で出口を探していると、
『どこ行きたいの?大丈夫?』って声掛けて来る人何人もいたし、
道を聞けば途中まで案内してくれるし、
それって韓国特有の助け合い文化なんかなぁ。
フィリピン留学のときから結束の強さは感じていたけれど、良い意味で”おせっかい”な文化。
だからか、韓国に着いた初日、1日に3回も道を聞かれたオイラ・・・。
えーと、一応観光客ですけど。そんなに馴染んでましたか・・・。
光陽フェリーの下関窓口でもらったガイドマップによると、
光陽市も釜山とは違った見所の多い街(主に自然系)みたいなのだけど、
タクシーで着いたフェリーターミナルの周りはなーんにもない。

昔のお台場みたいな感じ。
きっとこれから発展していくんだろうなぁ。
ターミナルで大量の荷物を預け(ロッカーがないのでご好意で事務所に置かせてもらった)、
乗船時間までの2時間を適当に潰すことに。
郊外には観光スポットがいろいろあるのだが、いかんせん港の周りは何もなく、タクシーも通らない。
しばらく歩いてショッピングモールがあったので昼食&買物タイム。
昨日から冷麺を食べたかったオイラは迷わず冷麺を注文。

フードコートのお店だったので、まあこんなモンかなぁという感じ。
外が春みたいに暖かかったから、冷麺も美味しく食べられました。
3人別行動でそれぞれ買物を楽しみ、再びフェリーターミナルへ。

既に大勢の韓国人でイッパイ。
何となく予想はしていたけれど、日本人ってうちらだけなんじゃ・・・。
乗船時間を待っているとと、スーツを着たオジサンが話しかけてきた。
流暢な日本語を話す彼、
(名刺を出しながら)
『始めまして。わたくし、光陽フェリーの 社長でございます 』
って、えええ?!シャッチョウさん?!
日本から来た、しがないファミリーのアタシたちに社長自ら挨拶。
『ご利用ありがとうございます』
『いやぁ、最近就航したと聞いて、乗りに来たんですよ~』
(↑ホントは関釜フェリーが満席だったからなのだが)
『光陽はいろいろ観光されました?』
『いや、時間がなくて全然』
『えぇ、もったいない!光陽は見所の多いところですから、次は是非観光して下さいね』
社長さんが話しかけてくれたことで、
光陽に来るためまた韓国に来てもいいかなーと思ってしまった。
それにしても乗船はいろいろ手間取った。
列が進むのに往路の倍時間が掛かったし、
オイラの荷物が金属探知機に掛かってしまい、しばし足止め。
職員も就航したばかり、しかも日本人で対応慣れしていないのか、
金属探知機が鳴ったことでオイラも職員もオロオロ。
や、危険物チェックはちゃんとして欲しいけど、あまりに手際が悪すぎてイライラ・・・。
うちらのイライラが伝わったのか、最後に何度も『Sorry』と言われました。
さて、乗船したこちらのフェリー、
就航してまだ1ヶ月とのことですが、船は新品ではなくどこかのお古っぽい。
それでも中を一掃したのか、ペンキ塗りたての臭いがプンプン。
最大客数700名のうち、ターミナルにいた人間を考えると300人もいないかな。
そして日本人はというと、我家の3名のみ。
行きの関釜フェリーで利用したようなインサイドバスの個室が良かったのだけど、
光陽フェリーの客室はスイートルームの他はスタンダードとファミリールームのみ。
ファミリールームを利用しようとすると6人分のルームチャージを払わなければならず割高。
仕方なく一番安いスタンダードに。
韓国人のオバちゃんたちと同じタコ部屋だったらどうしようと思っていたけれど、
用意された8人部屋は自分たち家族のみでホッと安心。
でも電話でベッドルーム(4人部屋)をお願いしていたのに、違うやん!
フロントやレストランのある共有エリア、1等客室のあるお部屋など、
『動くホテル』という意味では歴史ある関釜フェリーに軍配が上がるかな。
レストランのメニューはレパートリーも少なく写真もないし、
『20時半オープン』と表示されていたのに、大浴場に入っている間に20時半でクローズ。
(風呂中にアナウンスが流れた)
関釜フェリーのときはちゃんと料金が表示され、良心的価格だったコンビニも、
こちらのフェリーは値段が付いてない上、ぼったくりもいいとこ。
うーん。頑張れ、社長。
結局晩ゴハンは、釜山でレイナがお土産用に買ってくれた彼女オススメのラーメン。
これ、すっごい美味しかった!!

ひき肉みたいなのが浮いていて、ピリ辛スープがまた旨い!!
昔、沖縄-台湾の客船でもラーメン食べたりしたけど、
船で食べるカップラーメンてメチャ美味しいのよね。あ、アイスやビールも旨いよ。
広安は工業都市でもあるのか、工場の灯りがとってもキレイ。工場萌え~。
甲板が広いことと、部屋から直接景色が眺められる点では光陽フェリーに軍配かな。

それにしても今回、改めて船旅の良さを感じたわ。
移動手段としてではなく、移動そのものを楽しむ旅。
関釜フェリーも光陽フェリーも夜出航の朝到着だから、寝ちゃえば船内で退屈しないし、
着いてからの時間を有効活用できるし、船から眺める夜景はキレイだし、
まさに動くホテルで目が覚めたら外国!ってのが楽しい。

さあ、明日は日本だ。

にほんブログ村

あっという間に韓国出国日。

朝食は昨夜大量買いしたクリスピードーナツ。
並んでまで食べたいほどではないけれど、美味しいことに間違いはない。
珈琲は部屋に用意されてたヘーゼルナッツ珈琲。甘い香りにうっとり~。
ホテルで飲んで美味しかったので、昨日スーパーで買っちゃいました。
当初の予定では釜山→下関のフェリーが満席だったため、
14時の釜山→博多のフェリーを予約していたのだけど、
その後調べてみると、ナント1ヶ月前に韓国と下関を結ぶ新しい航路ができたとのこと。
ただし出航は釜山ではなく光陽。ん?どこそれ?
韓国・光陽-関門航路が就航 / 西日本新聞
ガイドブックにも載っていないし、フェリー会社のHPは韓国語で分からない。
釜山→博多(3時間)か、
光陽→下関(船で1泊)か。
やはり光陽の方が面白そうだったので、
韓国に着いた初日に博多の方をキャンセルして、光陽フェリーを予約しておいたのだ。
さて、荷造り。
いやぁ、たった2日で荷物が増えた増えた。
ほとんど食べものじゃけど。


(左)ホテルの部屋で飲む用に買ったお酒。ホテルのだと缶ビール1本700円もするのよ!
(右)レイナがお土産に買ってくれたオススメのラーメン
ホテルのフロントで光陽への行き方を聞き、地下鉄→バスターミナルへ移動。
英語のできない母を荷物番に、父と窓口へ。
やはり高速バスを利用する外国人が少ないのか、日本語が通じない。
『光陽』の韓国読みが分からず、漢字を見せても伝わらない。
地名は漢字でも通じると思ったんだけどなぁ。
どうにかゲットしたチケットは、よく見ると行先が違っていてまた窓口へ。
危うく料金2倍取られるところだった~。
釜山ではどこに行っても日本語が通じて便利だったけど、
こういう不便さもちゃんと海外旅行してる感じで面白いよね。
それにしても父は日本語でも滑舌がひどいけど、英語もひどいわー(笑)
さあ、光陽に向けて高速バスに乗っちゃいます。
早めにチケットを買ったせいか、座席は最前列。


バスの運ちゃんたちは、
うちらが日本人だと分かると長渕剛の歌を歌っちゃったりする愉快なオッちゃんたち。
『You are beautiful(アナタ、キレイね)』と言うので、
『I know,I know(知ってる知ってる)』と言っておきました。うふ♪
かくして光陽に向けて出発!!
バスターミナルを出るとバスはすぐに高速道路へ。
日本の高速道路だと、防音壁があって周りの景色がよく見えなかったりするけど、
こっちの高速は高い壁がなくて郊外の景色が堪能。
やっぱり光陽から乗ることにして良かった♪
母は飛ばしまくるバスの運転にビビっていたけれど、
中国やベトナムのバスを体験したオイラからすれば、
運転手はクラクション鳴らさないし、携帯使わないし、唾はかないし、全然オッケイ。
随分間隔がマヒしたもんじゃ。
途中のサービスエリアで買って食べたのがコレ。

アツアツのオモチみたいな生地に、甘いシナモンシュガーみたいなのが入ってるの。
3人で大ヒット!『旨い!旨い!』といただきました。
走ること2時間半、ようやっとバスは光陽バスターミナルへ。
バスターミナルはすべてハングルで英語表記がまったくなかったけど、
近くのオッちゃんたちに話しかけたら、カタコト英語でめちゃ親切に教えてくれた。
そうそう、韓国人って本当に親切なの。
地下鉄の駅の案内図で出口を探していると、
『どこ行きたいの?大丈夫?』って声掛けて来る人何人もいたし、
道を聞けば途中まで案内してくれるし、
それって韓国特有の助け合い文化なんかなぁ。
フィリピン留学のときから結束の強さは感じていたけれど、良い意味で”おせっかい”な文化。
だからか、韓国に着いた初日、1日に3回も道を聞かれたオイラ・・・。
えーと、一応観光客ですけど。そんなに馴染んでましたか・・・。
光陽フェリーの下関窓口でもらったガイドマップによると、
光陽市も釜山とは違った見所の多い街(主に自然系)みたいなのだけど、
タクシーで着いたフェリーターミナルの周りはなーんにもない。

昔のお台場みたいな感じ。
きっとこれから発展していくんだろうなぁ。
ターミナルで大量の荷物を預け(ロッカーがないのでご好意で事務所に置かせてもらった)、
乗船時間までの2時間を適当に潰すことに。
郊外には観光スポットがいろいろあるのだが、いかんせん港の周りは何もなく、タクシーも通らない。
しばらく歩いてショッピングモールがあったので昼食&買物タイム。
昨日から冷麺を食べたかったオイラは迷わず冷麺を注文。


フードコートのお店だったので、まあこんなモンかなぁという感じ。
外が春みたいに暖かかったから、冷麺も美味しく食べられました。
3人別行動でそれぞれ買物を楽しみ、再びフェリーターミナルへ。


既に大勢の韓国人でイッパイ。
何となく予想はしていたけれど、日本人ってうちらだけなんじゃ・・・。
乗船時間を待っているとと、スーツを着たオジサンが話しかけてきた。
流暢な日本語を話す彼、
(名刺を出しながら)
『始めまして。わたくし、光陽フェリーの 社長でございます 』
って、えええ?!シャッチョウさん?!
日本から来た、しがないファミリーのアタシたちに社長自ら挨拶。
『ご利用ありがとうございます』
『いやぁ、最近就航したと聞いて、乗りに来たんですよ~』
(↑ホントは関釜フェリーが満席だったからなのだが)
『光陽はいろいろ観光されました?』
『いや、時間がなくて全然』
『えぇ、もったいない!光陽は見所の多いところですから、次は是非観光して下さいね』
社長さんが話しかけてくれたことで、
光陽に来るためまた韓国に来てもいいかなーと思ってしまった。
それにしても乗船はいろいろ手間取った。
列が進むのに往路の倍時間が掛かったし、
オイラの荷物が金属探知機に掛かってしまい、しばし足止め。
職員も就航したばかり、しかも日本人で対応慣れしていないのか、
金属探知機が鳴ったことでオイラも職員もオロオロ。
や、危険物チェックはちゃんとして欲しいけど、あまりに手際が悪すぎてイライラ・・・。
うちらのイライラが伝わったのか、最後に何度も『Sorry』と言われました。
さて、乗船したこちらのフェリー、
就航してまだ1ヶ月とのことですが、船は新品ではなくどこかのお古っぽい。
それでも中を一掃したのか、ペンキ塗りたての臭いがプンプン。
最大客数700名のうち、ターミナルにいた人間を考えると300人もいないかな。
そして日本人はというと、我家の3名のみ。
行きの関釜フェリーで利用したようなインサイドバスの個室が良かったのだけど、
光陽フェリーの客室はスイートルームの他はスタンダードとファミリールームのみ。
ファミリールームを利用しようとすると6人分のルームチャージを払わなければならず割高。
仕方なく一番安いスタンダードに。
韓国人のオバちゃんたちと同じタコ部屋だったらどうしようと思っていたけれど、
用意された8人部屋は自分たち家族のみでホッと安心。
でも電話でベッドルーム(4人部屋)をお願いしていたのに、違うやん!
フロントやレストランのある共有エリア、1等客室のあるお部屋など、
『動くホテル』という意味では歴史ある関釜フェリーに軍配が上がるかな。
レストランのメニューはレパートリーも少なく写真もないし、
『20時半オープン』と表示されていたのに、大浴場に入っている間に20時半でクローズ。
(風呂中にアナウンスが流れた)
関釜フェリーのときはちゃんと料金が表示され、良心的価格だったコンビニも、
こちらのフェリーは値段が付いてない上、ぼったくりもいいとこ。
うーん。頑張れ、社長。
結局晩ゴハンは、釜山でレイナがお土産用に買ってくれた彼女オススメのラーメン。
これ、すっごい美味しかった!!


ひき肉みたいなのが浮いていて、ピリ辛スープがまた旨い!!
昔、沖縄-台湾の客船でもラーメン食べたりしたけど、
船で食べるカップラーメンてメチャ美味しいのよね。あ、アイスやビールも旨いよ。
広安は工業都市でもあるのか、工場の灯りがとってもキレイ。工場萌え~。
甲板が広いことと、部屋から直接景色が眺められる点では光陽フェリーに軍配かな。

それにしても今回、改めて船旅の良さを感じたわ。
移動手段としてではなく、移動そのものを楽しむ旅。
関釜フェリーも光陽フェリーも夜出航の朝到着だから、寝ちゃえば船内で退屈しないし、
着いてからの時間を有効活用できるし、船から眺める夜景はキレイだし、
まさに動くホテルで目が覚めたら外国!ってのが楽しい。


さあ、明日は日本だ。

にほんブログ村
Posted by マホチン at 12:00│Comments(0)
│韓国フェリーで家族旅行