2010年12月01日

ワーホリ生活を振りかえる*ブルームで仕事さがし*

※ この記事はAUS出国前に書きためたものです

ワーホリ生活を振りかえる*ブルームで仕事さがし*

ブルームで迎える初めての朝。

目が覚めたらこれが夢で、元のシェアハウスなら良いのに、と本気で願ったが、
目覚めた場所はモノで溢れかえったバッパーの狭い部屋だった。

元気を出すために、とりあえず海を見ようと思った。
プール横でファームで作り置きしたトマトソースのパスタを食べ、とりあえず外に出た。

昨日まで長袖重ね着で過ごしていたのに、久々にタンクトップ一枚で過ごせるのは嬉しい。
迷子になりかけ、バオバブの木やヤシの木、ブーゲンビリアを見て南国っぽさを感じながら、
ようやっとケーブルビーチへたどり着いた。

写真を撮ってボーっとして、仕事探しも兼ねて近くの店やレストラン、ホテルをチェックして帰り、
翌朝からは生まれて始めてのレジュメ(履歴書)配りというものにトライした。

レジュメ配りってのは、要は『ここで働かせてくださぁい』って飛び込みで仕事を探すことなのだけど、
元々シャイやしムダに歳食ってる分、1軒飛び込むだけでドキドキ・・・。

そうこうしつつも、縁あって3日目にして住む家が見つかり、高いバッパーから引越し。
お金の面で心配することがなくなったので、仕事探しはさらにスローペースに。

早く仕事を探さねばと焦る気持ちがありつつも、
レジュメ配りが億劫で、仕事探しはさっぱりはかどらなかった。

目標は10日以内に仕事を見つけることだった。

これはAUSで初仕事にありつけるまでにかかった日数。
今まで焦りながらも都合よく仕事にありつけてこれたので、
今回も何か見えない力が働いてうまくいくんじゃないかと思ってた。

けど、相変わらずレジュメを出したホテルから連絡は来ず、
レジュメ配りもはかどらず、ムダに過ぎる日々。

毎日目が覚めてやることがなくて、ネットをするためマックに通うことだけが日課だった。
このまま収穫がないまま街を出て行く可能性も考えて、食料の買いたしも控えた。

自分が住みたいと思っていた海沿いの街。

寒い冬から脱出して、常夏の美しい街へたどり着いたのに、
先が見えないせいで、青空もどんよりくすんで見えた。

そして、ブルーム入りして10日目。

福祉施設で働き手を捜しているという情報を聞いて、アプライすることにした。
向かった日はちょうど日曜日で受付がクローズしていたため、
受付にあるアプライ用紙をもらって帰り、家で記入した。

福祉の経験なんて、もちろんナシ。
アプライ用紙はもちろん英語。働くどうこう以前に、アプライ用紙の書き方が分からない。

どうにか項目を埋め、アピール欄では

『私は2週間、福祉施設で実習経験があります(←嘘ではない)』と書いて、

前職で関わった人の推薦欄(そんなものがあるのだ!)には、
トマトファームでお世話になった川のヒロシさんの名前と携帯番号を無断で書いた。

月曜日の朝8時、アプライ用紙を持って受付へ。

『あのう。仕事を探してまして、コレ、書いてきました』・・・とおずおずとアプライ用紙を出したら、

『ファンタスティック』 と言って受取ってくれた。

ファンタスティック!
今まで門前張りもチョイチョイあったから、何だかそれだけで嬉しくなった。

しかし、

『じゃあ、人が必要になったら連絡しますね』

今までもこのパターンで電話が来たことはなかったから(って、まだ10日しか経ってないのだが)、
あーやっぱりダメなのかなぁ・・・と思ったら、

電話が掛かってきました!! 30分後に!!

『面接をしたいので、10時に来てもらえる?』

ウキウキで面接に行った。

今までの自分だったら、英語で面接なんてドキドキで逃げたくなるところなのだけど、
(バッパーの宿泊予約の電話すら怖くて代わりに電話してもらうくらい、英語が苦手)
10日間の無職があまりにも辛すぎて、かなり前向きの精神状態だった。

受付で少し待たされ、女ボスに呼ばれて面接を受けた。

『あなた、ラッキーよ。ちょうど2人スタッフが辞めたばかりなのよ』、と女ボス。

必死すぎて質問の内容はあまり覚えてないのだけど、ちゃんとした面接だった。モチロン英語。


女ボス 『どうしてこの仕事をしようと思ったの?』

オイラ 『あ、えーと。経験(experience)が、経験(experience)が・・・』


と、やたらexperienceを強調。


女ボス 『こういう仕事の経験はあるの?』

オイラ 『あの、学生時代に2週間だけ実習に行ったことがありますっ(ホントウ)』



女ボス 『もし居住者が倒れたらどうする』

オイラ 『(え?何が正解?!)あの、えーと、助けます!助けます!(ヘルプを連呼)』

女ボス 『うん。どうするの?』

オイラ 『えーと、こうやって(ジェスチャー付き)起こしてあげますっ』

女ボス 『ノ~。そういうときは触らず、必ずナースに伝えるの』

オイラ 『あ、はい!ナースに言います!』



女ボス 『どういうことが私たちの仕事か分かる?』

オイラ 『えーと。トイレとか、食事とか、(ヘルプを連呼)』

女ボス 『トイレってのは。分かるわよね、下の世話とかできる?』

オイラ 『 はい、もうぜんっぜんオッケイっす!! 』

女ボス 『そう。入ってすぐ、”できませーん”で辞めてく人もいるのよ』



このテの質問がいくつか続いた後、



女ボス 『じゃあ、いくつか書類に記入してもらえる?』

・・・とかなりの枚数の書類を渡された。

必死に説明を聞きながら、
”これは雇ってもらえるってこと?!” と、心が踊りまくっていた。

何とか書類に記入して受付に持っていくと、
受付のリサに『じゃあ、13時からオリエンテーションをするから、また後で来て』と言われた。

やったー!!仕事ゲット!!

オリエンテーションは、オイラともうひとり台湾人の女の子ローリーと一緒だった。
彼女もオイラの1時間後に履歴書を出して、即採用になったらしい。

館内を順々に案内され、介護の基礎中の基礎を実践付きで教えてもらい、
約2時間でオリエンテーションは終了。

リサ 『じゃあ、シフトを割り当てるから待ってて』

・・・と受付で早速、2週間分のシフトをもらい、翌日から働くことになった。

知識もない、

実践もない、

介護の”カ”の字も知らない自分が、

即実践!!


オリエンテーションの2、3日後、川のヒロシさんからメールが届いていた。

『今日そちらの職場の女性から電話で、マホの事を聞いてきたので、めちゃめちゃ誉めておきました。
仕事は死守してください。日本人のワーホリがジャパレスと農場意外の場所で長期間働いた、
という実績をぜひ作り後輩の見本にしてもらいたいものです』


川のさーん!
感謝のひとこと。

日本人の勤勉さを発揮して、明日からガンバロー!!


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Posted by マホチン at 12:00│Comments(0)オーストラリア
 
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