2011年02月16日

旅で遭ったトラブル

日本を離れて1年3ヶ月。

旅した国は、

オーストラリア、
インドネシア(バリ島、ギリ島)
タイ、
ラオス、
中国(雲南省)、
ベトナム、
カンボジア、
マレーシア、

今回は『旅のトラブル』について。

『自分はダイジョーブ!』
・・・なんて1ミリも思っちゃいなかったけれど、小さなトラブルはやっぱりあった。

まず、 詐欺 。

『両替詐欺』

この旅初めての両替でいきなり両替詐欺に(笑)

バリ島のクタで、歩きまわった中で一番レートの良い両替屋で1万円を両替。
(他のどこよりも異常にレートが良い)

1万円は100万ルピアなんだけど、5万ルピア札や10万ルピア札もあるのに、
その両替屋は何故か2万ルピア×50枚に両替。

インドネシア初日のため高額紙幣の存在を知らず、それがフツーなのかと納得。
それでも10枚ごとに束ねられたお札をその場でしっかり確認して受取った。

翌々日・・・。
家計簿を付けていて、3,000円が不足してることに気づく。

3,000円って日本では大したことないけど、バリでは大金。
どう考えても両替で間違った金額を渡されたとしか考えられない。

でも何で?あの場でちゃんと枚数を確認たのに。
手品みたいな方法で抜かれたとしか思えない。

で、それから2ヵ月後、たまたまこちらのサイトを発見して納得↓
http://balikuta.blog36.fc2.com/blog-entry-174.html

もう場所もシチュエーションも、”え?オイラのこと?”ってくらい一致で笑えてくる。

こちらが枚数をすべて確認すると、
両替商が札を束ねながら『端数分の紙幣を持っているか』と聞いてくる。

お財布に目をやったその隙に、
束ねたお札の中の何枚かを自分の足元に落としていたのだ。

うはー。なんてセコイ!

まさか旅初日で詐欺に遭うとは・・・。



続いて、『蚊取り線香詐欺』

両替詐欺に遭った1週間後。
インドネシアのロンボク島。

これは完全にオイラがアホだったのだが・・・。

バリからロンボク島を経由し、ギリ島に渡る船を待っていると、
旅行会社の兄ちゃん(か、どうかは怪しい)が寄ってきて、

『ギリではマラリヤやデング熱が流行ってるから、蚊に気をつけた方がいいよ』と言われる。

オーストラリアを出たばかりのオイラ、
この 『デング熱』 はオイラが最も恐れていた言葉だった。

まさに最近、トマト時代のルームメイトで脅威のタフガール、
カヨコちゃんがデング熱でミャンマーの病院に緊急入院したばかり。

だから『デング熱』という言葉には本当に敏感になっていて、
ましてこれから行こうとしているのは小さな離島。もし発病したらどうしよう・・・。

『ウソ?!流行ってんの?!やっぱ蚊が原因?!』

と、詐欺師も喜ぶガッツキぶり。

『うん。蚊よけは持って行った方がいいよ。島に行くと高いから』
『あ、でも一応、自分でスプレーは持ってるから』といったん会話終了。

数分してちらりと売店に目をやると、
さっき一緒のバスに乗っていた欧米人の女の子が蚊取り線香を買っている。

それを見てまた不安になった。

一応、蚊よけスプレーは持ってるけど、蚊とり線香もあった方がいいかな・・・。
うん、デング熱に掛かってからじゃ遅いもん。

『あの、やっぱ蚊とり線香買っとこうかな』
『うん、あそこの売店で売ってるよ』

とふたりで売店へ。

そいつが売店の子に
『安くしてやってくれよ』みたいな事を言って、『いくら?』と尋ねると、

『蚊とり線香とスプレーで250』

オッケイ、と25000ルピアを出すと、『ノー』と言って紙に『250,000』と書く兄ちゃん。

インドネシアに来て1週間、これまで何度もゼロを数え間違えしてきたので、
またやっちゃった・・・と思ったのだが、ん?250円ではなく、2,500円?

宿代が1,000円ですよ、ゴハン代が200円ですよ。高くね?

『え?じゃあ、蚊とり線香だけだといくら?』『150,000ルピア』

1,500円。高い、ありえんくらい高い。
が、デング熱の呪縛にとりつかれていたオイラ、

『もしかすると、蚊とり線香は高級品なのかも。デング熱に掛かってからじゃ遅いし・・・』

と、自分で納得する答えを瞬時に見出し、1,500円をボーンと支払うの巻。
ギリ島に向かう船の中で、先ほどの蚊とり線香のことがグルグルしていた。

何で?何で1,500円・・・。やっぱりおかしい?やっぱり騙された?

やがてギリ島に到着し、
たまたま船内に乗合わせ宿まで案内してくれた兄ちゃんがオイラのカバンを見て、

『あれ?蚊とり線香買ったの?あはは。何でー?』

『え、だって蚊が・・・。デング熱が・・・』

『そんなの、大丈夫だよー。いくらで買ったの?』

『あの・・・、(1,500円だけど)50,000ルピア(500円)・・・』

『え~?!そんなの、10,000ルピア(100円)で買えるのに』

『(やっぱり騙されてたー!!)そうなの?あははー』

ああ、戻せるなら30分前に戻したい。
オイラの心の弱みに付け込んだナイス作戦だよ、ホント・・・。

そしてこの数日後、同じ手口に掛かった日本人に会っちゃったよ!!
ギリ・アイル島で出会った日本人カップル。

『ロンボク島の連中は嘘つき』という話にはじまり、

『あの、アタシ蚊とり線香が・・・』と言ったら、
『あ、やっぱり?ボクらも言われましたよ』

『うん、でもあれは自分がアホだったよ・・・』
『いや、ああ言われたら誰でも不安になりますって』

この人たちの場合も現地の兄ちゃんが寄ってきて、

『おい、知ってるか。昨日日本人が2人、ギリ島から緊急搬送されたんだよ』

と言われ、やはり不安にかられ1,000円出して蚊とり線香を買ったらしい。

『アタシは、1,500円・・・』
『えー?!』『それは、出しすぎ~!!』
『はぁ・・・。だよね、アホだよね・・・』

これも調べたらありました↓
http://antoniotravel.my-photo.jp/07episode11.html

とにかくギリ・トラワンガン島は今回の旅で大好きな場所なんだけど、
ここに行くには絶対にロンボク島のあの港を通過しなければならない。

ホント、ロンボク島の連中はタチが悪かった。

勝手にオイラの荷物を運んで、『運び賃をよこせ』と請求するし、

馬車の客引き合戦で、

『俺のに乗れ!』、

『お金これしかないけど、おつり持ってる?』
『ある。乗れ!』

『じゃあ先におつり見せて』

『ある!!乗れ!!』
『だから先につりを見せろ!!』

『早く乗れ!!』
『つりを見せろー!!』

結局おつりは持っていなかった。

そもそも200円払うのに500円出しておつりがないってどういう事よ。
で、さらに腹が立つのがコイツ、

オイラが日本から持ってきたシュノーケルセット(15,000円相当)を持って行こうとしてたしね。
あ~、今でも天パーのニヤけた顔を思い出してムカつくわ~。

あとミニバンに乗ってたら水を売りに来た男。

オイラ『いくら?』『50,000ルピア(50円)』

相場が20円なのでぼったくりもいいトコ。

『要らない』

『じゃあ40,000』
『だから要らない』

『30,000』
『要らないから』

彼、最後にオイラの胸を触って逃げて行きました・・・。

そういえば、ギリ島で出会った日本人の姉妹。
お姉ちゃんがもう10回近くバリのリピーターで(バリのリピーターって多い)インドネシア語ペラペラ。

『なんでインドネシア語勉強したの?』って聞いたら、
『もう、バリ人ってすぐ騙すの。もう騙されるのがイヤでイヤで、だから勉強したの』って言ってたな。

あと、これもバリで旅初日に買ったコンセントの変換プラグ。
最初の言い値が1,200円で結局900円で買わされたけど、完全ボラれてたわ。
まだAUSを出たばっかで、相場がよく分かんなかったんだよね。

あと、今回の旅で詐欺ではないけれど不快なことと言えば・・・。

・おつりをごまかす(ベトナム)
・間違った距離を伝えて『歩くのはムリだよ』とタクシーに乗せようとする(ベトナム)、
・坂の中腹でバスを降ろされ、待伏せしてたバイクタクシー(グル)に乗せようとする(ベトナム)、
・安い料金を提示して、後で別料金を言ってくる(ベトナム)、
・とにかく外国人には何でもかんでもふっかける(ベトナム)


って、全部ベトナムやん!
まあこんなのは可愛いもんですけどね。

中国で会った日本人2人が、
『ベトナムが一番お金にがめつい』と言ってたけど、ホントだったな。

あと、アジアの中でも安全と言われるマレーシアは軽犯罪大国で、
ガイドブックでよく紹介されている『賭博詐欺』が本当にあとを絶たないのだとか。

これは巧みな話術で日本人を家に誘い(『妹が日本に留学する・・・』から始まる)、
カード賭博を持ちかけ大金を奪う詐欺で、事例を見てて『まっさかー』と思うのだけど、

実際に賭博詐欺に声を掛けられたり、10万円騙し取られた人が身近にいるから驚き。
蚊とり線香の例もあるけれど、心の弱みに入られると『まっさかー』なことが本当に起こっちゃうんだよね。



じゃ、続いて 窃盗編

これは以前詳しく書いたけど、タイのバンコク→チェンマイ行きのバスでやられました。

もう何度も利用している夜行バス。

いつものようにバックパックを車内に預け、翌朝受取ったらカギが壊されていることに気づき、
現金10,000円が抜かれてました。

これは泥棒さんに感謝してて、

よくぞバックパックごと持っていかなかった!
よくぞクレジットカードや携帯電話に手をつけなかった!
よくぞカバンの中引っ掻きまわして、また全部元に戻した!

自分では大事件!と思ったら、
報告したユーキ氏やタカさんいわく、『よくある話』なのだそうで、

タイの南路線では特に多く(オイラのように北では珍しい)、
ときに寝ている間に身に着けていたバッグからお金を盗まれる話もあるらしく、

『バスの空調機から催眠ガスが出てるんじゃないの』説まであるらしい。

うー。詐欺やら窃盗やら、よく考えるもんだよね。
でも人を傷つけずにお金を盗るヤツはまだいいや。

一番怖いのは強盗。

オイラは催涙スプレーで押し入られてメッタ刺しにされた友だちを知ってるから(何度も書いてすまん)、
お金を騙したり抜き取ったりはまだいいやって思える。

上に書いたイカサマ賭博詐欺だって、
既にアジトに誘い込んでるのだからナイフを突きつけて金を奪えば手っ取り早いものを、
わざわざ一芝居うって被害者が騙されてることに気づかないように金を奪うってまだ優しいと思う。
(実際に友だちの友だちは10万円盗られても、騙されてると思わなかったんだって)

治安が良いとされるオーストラリアでも、友だちの台湾人が真っ昼間の路上で突然車に連れ込まれて、
ナイフを突きつけられて携帯とお財布を盗られてた。

所持金全部盗られたから帰りの交通費もなく、携帯も盗られて誰にも連絡できず、
半日かけて歩いてバッパーまで帰ってきたみたい。

最初にその話をしてきたときは落着いてる風だったのに、
その後彼から電話が掛かってきたときの声は焦燥気味で、
せっかくいい仕事が見つかったのに、あれから何度も怖い夢を見るんだって。

やっぱりナイフを突きつけられた経験がショックで怖くて、何度も思い出して、
どうしてもオーストラリアにいられない、どうしようって泣いてた。

ムリしていることないよ、台湾にいったん帰った方がいいよって言ったんだけど、
すっごくいい子なのに、ホントに可哀想だった。

自分が今、ピンピンしてるのなんてホント運だよね。



じゃ、最後は 病気

またまたインドネシアの話。
10日目で腹痛&水下痢になり、1日何十回もトイレにかけ込む日々・・・。

ただの下痢だし~って思ってたんだけど、デング熱にもかかったカヨコチャーンいわく、
医療機関が整った街にいる間に看てもらった方がいいよ、他の国に行ってからでは遅いよ、

との事で、念のため病院へ。
もともと完治しかけていたのか、タイを出た途端治ったのだけど、薬がすごかった。

『タイの下痢止めは一瞬で止まる』とユーキ氏が言ってたけど、
あれだけ1日に数十回トイレに駆け込んでいたのに、薬を飲んだ途端2日間便秘。

バカ効きすぎー!

旅の当初は生水はあたり前だけど、
屋台の氷、カットフルーツ、生野菜には手を出さないようにしてたのに、何が原因だろう。

逆に旅慣れてきた頃からは、上記のものも平気で食べるようになったけど、
全然お腹壊さなかったな。

あと、本格的な風邪を引いたのがラオス。

ルアンパバーンの街について初日はフツーにノースリーブで過ごしていたのに、
翌日の午後から急激に冷えこんで、タートル&ジャケットでも寒いくらい。

こういう気温差の激しいときが一番ヤバイんだよなぁ・・・と思ってたら、案の定発熱。
さらにお昼に食べたサンドイッチの生野菜があたったのか、嘔吐も一緒に。

とにかくあったかくして布団に丸まっていたら一晩で完治♪

あと、病気ではないけど、やっぱ穴に落ちたのはビックリしたなぁ。
食堂でゴハンを食べて、お会計をしようと立ち上がった瞬間、
半地下倉庫みたいなところにドッシーン!!

自分の身長よりも高いところから落ちたのに、捻挫も脱臼もしなかったのが不幸中の幸い。
本当にこの街、陸の孤島みたいなところで、缶詰になったら大変だった。絶対病院ないし。

ただ、背中にできた膿がひどくて、タンクトップ、ワンピースまで膿でビショビショ・・・。
それが乾いて服を脱ぐとき『ぎゃー!!』と絶叫ですよ。

3、4日膿が止まんなくて、そのとき一緒に旅してたFくんに薬を塗ってもらってたんだけど、
他人のヌッルヌルの膿の上に薬を塗るの、相当気持ち悪かったと思うわ・・・。

ちょうど風邪引いたタイミングと一致してて、
膿が服に染みてまたバリバリになっちゃうから仰向けになれず、うつ伏せで寝てたなー。
ドライヤーで膿を乾かしてみたりとか・・・。

ラオスを出て、中国、ベトナム、カンボジアからは何を食べても元気な自分にビックリ。
逆にイライラすることが多くなったけど。

今となっては全部ネタですけどね。



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Posted by マホチン at 12:00│Comments(2)海外の話
この記事へのコメント
息を飲みながら読んだよ
すごいネタの宝庫!
よくぞ五体満足、ご無事で帰ってきた!!
日本からもってったシュノーケルって私があげたヤツ?
あいつもマホチンも無事でよかった♪
海外いくときこの知識はすごく役に立つわ~
ありがとう!!
Posted by 結ねぇ at 2011年02月17日 02:19
>結ねぇ

ども~!!良かった、ネタ読んでくれる人がいて(笑)
そうそう、結ねぇにもらったシュノーケルセットも、バックパックも1年3ヶ月計8カ国旅したよ!
新結家出産のお手伝いができなくてゴメンなさい。
また里帰りするときが楽しみだ~♪
Posted by マホチンマホチン at 2011年02月19日 22:44
 
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