2011年01月04日
クリスマス、早く中国を出たい
12月25日(土)
昨夜19時40分香格里拉(シャングリラ)発の夜行バスで昆明へ向かっている。
思いのほか暖房がしっかり効いていて、心配していた冷えはなかったのだが、
隣のベッドで眠るオヤジがたびたびオイラに体重を掛けてきて、そのたびに目が覚めた。
6時半。長距離バスは昆明に到着。
楽しかったシャングリラでのクリスマス・イブとは180度変わり、
ここ昆明でハードな朝を迎えることになる。
まず先にバスを降りたFくんが、
『ヤバイっす!メッチャ囲まれてます!』 と叫ぶ。
見るとバスの乗降口に10人以上の男女が群がっている。
全員タクシーの客引き。
相変わらずワケの分からない中国語でわめかれ、まとわり付かれ、体を触られ、
オイラは中国語で『プーヤオ(不要))!!プーヤオ(不要)!!』
Fくんは日本語で『だから要らないってば!!触んなよ!!』と叫びまくる。
『体触られるの、ホント頭にきますよね』
『しかも誰一人英語が分からないしね。中国語でガーガー言われるの、ホントうんざり』
可哀想に、オトメンFくんは中国に来てすっかり性格が変わってしまった。
こんな子じゃなかったのに、と母親目線で嘆いてしまうオイラ。
中国は国内時差がない国のため、午前7時前というのにあたり一帯は真っ暗。
まだ公共交通機関が動きはじめる前なのか、
こうして長距離バスの乗客を狙った客引きが大勢待機している。
『どうする?タクシー使わないと駅に行けないよね?』
『あー、でも腹立つなー。じゃ、せめてこの中で英語が分かるヤツいたら乗りましょう』
と言った数秒後に早速客引きに声を掛けられ、
試してみるも、やはり誰一人中国語以外喋ってくれない。
中国語で『駅』も『ハウマッチ』も言えるのだけど、
『何でこっちが合わせなきゃいけんの?』という気持ちになってくる。
そんなグッチャグチャな中で駅行きと書かれたミニバスを発見。
『ちょ、バスあるよ!あれ乗っちゃおうよ!』
で、乗ったバス。アジアでは当たり前だろうけど、えーと乗車率何パーセント?
相変わらず運転手は煙草をふかし、クラクションを鳴らしまくり、フラフラで駅に到着。
ふえー。どっと疲れた。
何だか昨日シャングリラにいたときは、
『中国とお別れするの、ちょっと寂しいな』と言っていたのだが、今は早く出たい。
しかし出たところで次の目的地は ベトナム 。
以前麗江で出会った日本人女子2人に、
『いやー。ベトナム行く前に中国で慣らしができて良かった』って言ったら、
『は?いやいやいや、雲南なんて全然中国じゃないよ』
『ベトナム人はねー、ほんっっっと酷い。騙すし、とにかく気をつけて』ですって。
はぁ。大丈夫かな。
まずは昆明駅のインフォメーションでベトナムのラオカイ行き列車を聞いてみることに。
『Can you speak English?(英語話せる?)』
『No』
”ノー”じゃねえよ。
『あの、ラオカイに行きたいの。ベトナム、ベトナム!』
お姉さん、相変わらず無表情。
今までは筆談で切りぬけてきたけれど、ラオカイもベトナムも漢字表記が分からない。
『あーもう。じゃ、河口!!河口!!』
河口はベトナムと接する国境の街。
とりあえずここまで行けば何とかなるだろう。
無表情で2番窓口に行けと言われ、続いて8番窓口にまわされたあげく、
『河口行きの列車はない』みたいなことを言われる。
『ない?!地図では繋がってるけど、河口行きの電車がないってどゆこと?!』
『うーん、列車がないのか、チケットがないって意味なのか・・・』
途方にくれた。
ガイドブックには中国→ベトナムの国境情報がなく、どうしていいいのか分からない。
『とりあえずさ、バスを探そう』
で、荷物を抱えて街歩き。
相変わらず客引きに散々声を掛けられながら人ごみを抜け、
バス会社で聞くと河口行きのバスがあるという。しかし発車は4時間後で138元。
『高い!何でそんなに高いの?地図で見るとたかだか4、5時間でしょ』
その後も何軒か旅行会社に飛込み、東部バスターミナルから河口行きのバスが出ているとのこと。
『ここだと4時間待たないとバスが来ないし、移動するしかないね』
と、再び市バスに乗り東部バスターミナルへ。
これがムチャクチャ遠かった。バスで走ること1時間。
東部バスターミナルは街から遠く離れた新興住宅地みたいな場所だった。
早速河口行きをチェック。
良かった1時間おきにバスが出てる。
が、料金はやっぱり138元。
先ほどのバス会社がボッたくってるとばかり思っていたのだが、所要時間を見て納得。
10時間。
うそお・・・。地図上だと4、5時間だと思ったのに。
これで中国でもう1泊が決定。
ここでもうひとつ重要な問題があった。
オイラは中国元をほとんど持っていなかった。
Fくんも自分のチケット代分しか持っていない。
しかし、大きなバスターミナルなのにATMがまったく見当たらない。
いやいやいや、ここまで来てお金がなければ話にならない。
バスの時間が迫っている。
慌てて『ATM、銀行』と殴り書き、構内職員に聞きまくるも、全員にポカンとされる。
アカン、こうなったら・・・。
『タクシーに乗ってお金降ろしに行ってくる。カバン見てて!』とダッシュ。
ち、ちくしょー!!中国のばかー!!
客引きタクシーに先ほどの『ATM、銀行』を見せると、
分かってんのか分かってないのか、とにかく乗車させようと必死で『乗れ、乗れ』と乗せられる。
『ホントに?アンタちゃんと分かってる?』と疑いながら出発。
バスターミナルは街外れ。
タクシーはバイパスを突っ走り、タクシーのメーターがガンガン上がる。
全財産600、700円しかないし、ホントに銀行に辿り着けるのだろうか・・・。
もうドキドキすぎて泣きそう。異国でお金がないって、こんなに不安になるものなのかと思った。
ようやっとバイパスを降り、街に入り、銀行の看板を見つけて『ここ!』と叫び、
どうにかお金を引きだし、再びタクシーに乗りバスターミナルへ。
ああ、なんつーか、一刻も早く中国を出たい・・・。
再びバスターミナルに戻り、ファーストフードでFくんと再会。
数十分のひとりがこんなに不安になるとは思わなかった。
乗りこんだバスはやっぱりバックパッカーのいない中国人空間。
のどかな農道をひた走る。

10時間の長い大移動、が頭の中には一抹の不安があった。
地図を見て河口が国境だと思い込んでいたけれど、ここからホントにベトナムに行けるのだろうか。
河口に着いたところで、そこがどういう街かさっぱり分からない。
オイラもFくんも中国元がほぼ尽きていて、もし銀行もATMもなければ文無しになってしまう。
相変わらず休憩の地獄トイレにうんざりし、
前座席に座るイチャイチャカップルの悪口を言いながら10時間。
一体どんな場所で下ろされるのかとヒヤヒヤしたが、それなりに街で安心。
まずは今夜の宿探し。
ひとつの通りに似たような安宿は星の数ほどあるものの、バスルームを見てガックシ。
トイレは中国式でシャワーを使えばトイレの水が跳ね返りそう。
昨夜はバス泊だったし、どうしてもシャワーは浴びたいが、3軒すべてトイレが酷い。
『これはお金を出して”大旅館”とか”大飯店”クラスにした方がいいかも』
と言ってたら、いい感じの中級ホテルを発見。
値段を聞くと、先ほどの地獄宿よりたった100円増し。
『じゃ、部屋を見せて』と言うと、
この旅始まって以来初めてのエレベーター。しかもまさかの10階!!
バスルームはもちろんキレイだし、エアコン、タオル、アメニティ付き。
宿の女の子たちも愛想がいいし、
こんなホテルっぽいの久しぶり~♪と喜んだのも束の間、トイレに入ろうとして愕然。
そこにあるはずのドアがなかった。
え?ホテルのドアにトイレがないってどゆこと?
慌てて宿の姉ちゃんに来てもらう。
以前大理でお湯が出なかったときは、
中国語会話集の『お湯が出ません』というのをそのまま指差して通じたのだが、
『トイレのドアがありません』という例文はここにはない。
とりあえずドアを指差して、
『ノードアね、ノードア。お部屋チェンジね』とジェスチャー。
ところがギッチョン、お姉ちゃんいわく全部の部屋のドアがないらしい。
なんで?ドアくらい付けようよ・・・。
惜しい、トイレのドア以外はカンペキなのに・・・。
さて、料金は前払い。
が、二人合わせて1000円も持っていないオイラたち。
デポジット分が足らず、必死に小銭をかき集めていたら、
『いいよ、いいよ』とデポジットを免除してくれた。優しい・・・。
ここのスタッフたちはみんないい子ばっかだった。
お互い言葉は通じないのだけど、一生懸命分かりやすく説明してくれる。
そういえば今朝、
『ラオカイ』も『ベトナム』も漢字が分からず苦労したので、ここで聞いてみる。
ラオカイは『老街』、ベトナムは『越南』らしい。
ATMを聞いたら、わざわざ案内してくれ、ようやっと中国元をゲット。
あー、お金がないってこんなに不便だったのね。
腹ごしらえの前にバスターミナルへ。
明日のラオカイ行きのバスについて聞いてみる。
先ほど聞いた『老街、越南』のメモを見せると、首を振り外を指差す窓口女子。
今日はバスがないと言う意味なのか、ここでは扱ってないという意味なのかすら分からない。
仕方ない、また明日聞こうと再び外へ出た。
やはり河口はベトナムと国境を接しているらしい。
街の看板はベトナム語がチョコチョコ混ざり、レストランのメニューもベトナム料理がある。
とにかく腹が減ったのと、標高3300mのシャングリラから南下し、
ビールを呑む余裕が出てきたので、適当な店で久々の乾杯。

↑ ここの煮卵がウマシ
『ビール旨メェェェ!!』
『いやー、今日はホントに辛かった。もうホント・・・』
隣には、10代後半で髪型はチェッカーズのチョイ悪青年たちがゴハンを食べている。
中国に来てどこでもそうであるように、やはりガンガン見られまくりのオイラたち。

2本目のビールをお酌し合い、麺をすするとこまでガン見。

『今、Fくんが煮卵取りに立上がって戻ってくるまで、メチャ見てたよ。あ、今も見てる』
『明らかに今、俺らのこと話してるね”あのガイジン、デケェ!!”みたいな』
『うん。ってか、あの子ら小さすぎるよね。アタシより身長ないでしょ』
『メチャクチャ小さいっすよね。俺の肩くらい?』
ホントはひとりで入るはずだった中国の旅。
今思うとひとりだと絶対病んでたわ。
とにかく明日、明日こそ中国とオサラバしたい。

↑ 中国最後の夜、今日はとことんビールを満喫
【今日の家計簿】単位:元(日本円は13を掛けた金額)
ハンバーガー&茶 12
炒麺、卵、ビール 20
路線バス 5
路線バス 2
長距離バス(昆明→河口) 142
タクシー 17
タクシー 21
宿(河口) 30

にほんブログ村
昨夜19時40分香格里拉(シャングリラ)発の夜行バスで昆明へ向かっている。
思いのほか暖房がしっかり効いていて、心配していた冷えはなかったのだが、
隣のベッドで眠るオヤジがたびたびオイラに体重を掛けてきて、そのたびに目が覚めた。
6時半。長距離バスは昆明に到着。
楽しかったシャングリラでのクリスマス・イブとは180度変わり、
ここ昆明でハードな朝を迎えることになる。
まず先にバスを降りたFくんが、
『ヤバイっす!メッチャ囲まれてます!』 と叫ぶ。
見るとバスの乗降口に10人以上の男女が群がっている。
全員タクシーの客引き。
相変わらずワケの分からない中国語でわめかれ、まとわり付かれ、体を触られ、
オイラは中国語で『プーヤオ(不要))!!プーヤオ(不要)!!』
Fくんは日本語で『だから要らないってば!!触んなよ!!』と叫びまくる。
『体触られるの、ホント頭にきますよね』
『しかも誰一人英語が分からないしね。中国語でガーガー言われるの、ホントうんざり』
可哀想に、オトメンFくんは中国に来てすっかり性格が変わってしまった。
こんな子じゃなかったのに、と母親目線で嘆いてしまうオイラ。
中国は国内時差がない国のため、午前7時前というのにあたり一帯は真っ暗。
まだ公共交通機関が動きはじめる前なのか、
こうして長距離バスの乗客を狙った客引きが大勢待機している。
『どうする?タクシー使わないと駅に行けないよね?』
『あー、でも腹立つなー。じゃ、せめてこの中で英語が分かるヤツいたら乗りましょう』
と言った数秒後に早速客引きに声を掛けられ、
試してみるも、やはり誰一人中国語以外喋ってくれない。
中国語で『駅』も『ハウマッチ』も言えるのだけど、
『何でこっちが合わせなきゃいけんの?』という気持ちになってくる。
そんなグッチャグチャな中で駅行きと書かれたミニバスを発見。
『ちょ、バスあるよ!あれ乗っちゃおうよ!』
で、乗ったバス。アジアでは当たり前だろうけど、えーと乗車率何パーセント?
相変わらず運転手は煙草をふかし、クラクションを鳴らしまくり、フラフラで駅に到着。
ふえー。どっと疲れた。
何だか昨日シャングリラにいたときは、
『中国とお別れするの、ちょっと寂しいな』と言っていたのだが、今は早く出たい。
しかし出たところで次の目的地は ベトナム 。
以前麗江で出会った日本人女子2人に、
『いやー。ベトナム行く前に中国で慣らしができて良かった』って言ったら、
『は?いやいやいや、雲南なんて全然中国じゃないよ』
『ベトナム人はねー、ほんっっっと酷い。騙すし、とにかく気をつけて』ですって。
はぁ。大丈夫かな。
まずは昆明駅のインフォメーションでベトナムのラオカイ行き列車を聞いてみることに。
『Can you speak English?(英語話せる?)』
『No』
”ノー”じゃねえよ。
『あの、ラオカイに行きたいの。ベトナム、ベトナム!』
お姉さん、相変わらず無表情。
今までは筆談で切りぬけてきたけれど、ラオカイもベトナムも漢字表記が分からない。
『あーもう。じゃ、河口!!河口!!』
河口はベトナムと接する国境の街。
とりあえずここまで行けば何とかなるだろう。
無表情で2番窓口に行けと言われ、続いて8番窓口にまわされたあげく、
『河口行きの列車はない』みたいなことを言われる。
『ない?!地図では繋がってるけど、河口行きの電車がないってどゆこと?!』
『うーん、列車がないのか、チケットがないって意味なのか・・・』
途方にくれた。
ガイドブックには中国→ベトナムの国境情報がなく、どうしていいいのか分からない。
『とりあえずさ、バスを探そう』
で、荷物を抱えて街歩き。
相変わらず客引きに散々声を掛けられながら人ごみを抜け、
バス会社で聞くと河口行きのバスがあるという。しかし発車は4時間後で138元。
『高い!何でそんなに高いの?地図で見るとたかだか4、5時間でしょ』
その後も何軒か旅行会社に飛込み、東部バスターミナルから河口行きのバスが出ているとのこと。
『ここだと4時間待たないとバスが来ないし、移動するしかないね』
と、再び市バスに乗り東部バスターミナルへ。
これがムチャクチャ遠かった。バスで走ること1時間。
東部バスターミナルは街から遠く離れた新興住宅地みたいな場所だった。
早速河口行きをチェック。
良かった1時間おきにバスが出てる。
が、料金はやっぱり138元。
先ほどのバス会社がボッたくってるとばかり思っていたのだが、所要時間を見て納得。
10時間。
うそお・・・。地図上だと4、5時間だと思ったのに。
これで中国でもう1泊が決定。
ここでもうひとつ重要な問題があった。
オイラは中国元をほとんど持っていなかった。
Fくんも自分のチケット代分しか持っていない。
しかし、大きなバスターミナルなのにATMがまったく見当たらない。
いやいやいや、ここまで来てお金がなければ話にならない。
バスの時間が迫っている。
慌てて『ATM、銀行』と殴り書き、構内職員に聞きまくるも、全員にポカンとされる。
アカン、こうなったら・・・。
『タクシーに乗ってお金降ろしに行ってくる。カバン見てて!』とダッシュ。
ち、ちくしょー!!中国のばかー!!
客引きタクシーに先ほどの『ATM、銀行』を見せると、
分かってんのか分かってないのか、とにかく乗車させようと必死で『乗れ、乗れ』と乗せられる。
『ホントに?アンタちゃんと分かってる?』と疑いながら出発。
バスターミナルは街外れ。
タクシーはバイパスを突っ走り、タクシーのメーターがガンガン上がる。
全財産600、700円しかないし、ホントに銀行に辿り着けるのだろうか・・・。
もうドキドキすぎて泣きそう。異国でお金がないって、こんなに不安になるものなのかと思った。
ようやっとバイパスを降り、街に入り、銀行の看板を見つけて『ここ!』と叫び、
どうにかお金を引きだし、再びタクシーに乗りバスターミナルへ。
ああ、なんつーか、一刻も早く中国を出たい・・・。
再びバスターミナルに戻り、ファーストフードでFくんと再会。
数十分のひとりがこんなに不安になるとは思わなかった。
乗りこんだバスはやっぱりバックパッカーのいない中国人空間。
のどかな農道をひた走る。

10時間の長い大移動、が頭の中には一抹の不安があった。
地図を見て河口が国境だと思い込んでいたけれど、ここからホントにベトナムに行けるのだろうか。
河口に着いたところで、そこがどういう街かさっぱり分からない。
オイラもFくんも中国元がほぼ尽きていて、もし銀行もATMもなければ文無しになってしまう。
相変わらず休憩の地獄トイレにうんざりし、
前座席に座るイチャイチャカップルの悪口を言いながら10時間。
一体どんな場所で下ろされるのかとヒヤヒヤしたが、それなりに街で安心。
まずは今夜の宿探し。
ひとつの通りに似たような安宿は星の数ほどあるものの、バスルームを見てガックシ。
トイレは中国式でシャワーを使えばトイレの水が跳ね返りそう。
昨夜はバス泊だったし、どうしてもシャワーは浴びたいが、3軒すべてトイレが酷い。
『これはお金を出して”大旅館”とか”大飯店”クラスにした方がいいかも』
と言ってたら、いい感じの中級ホテルを発見。
値段を聞くと、先ほどの地獄宿よりたった100円増し。
『じゃ、部屋を見せて』と言うと、
この旅始まって以来初めてのエレベーター。しかもまさかの10階!!
バスルームはもちろんキレイだし、エアコン、タオル、アメニティ付き。
宿の女の子たちも愛想がいいし、
こんなホテルっぽいの久しぶり~♪と喜んだのも束の間、トイレに入ろうとして愕然。
そこにあるはずのドアがなかった。
え?ホテルのドアにトイレがないってどゆこと?
慌てて宿の姉ちゃんに来てもらう。
以前大理でお湯が出なかったときは、
中国語会話集の『お湯が出ません』というのをそのまま指差して通じたのだが、
『トイレのドアがありません』という例文はここにはない。
とりあえずドアを指差して、
『ノードアね、ノードア。お部屋チェンジね』とジェスチャー。
ところがギッチョン、お姉ちゃんいわく全部の部屋のドアがないらしい。
なんで?ドアくらい付けようよ・・・。
惜しい、トイレのドア以外はカンペキなのに・・・。
さて、料金は前払い。
が、二人合わせて1000円も持っていないオイラたち。
デポジット分が足らず、必死に小銭をかき集めていたら、
『いいよ、いいよ』とデポジットを免除してくれた。優しい・・・。
ここのスタッフたちはみんないい子ばっかだった。
お互い言葉は通じないのだけど、一生懸命分かりやすく説明してくれる。
そういえば今朝、
『ラオカイ』も『ベトナム』も漢字が分からず苦労したので、ここで聞いてみる。
ラオカイは『老街』、ベトナムは『越南』らしい。
ATMを聞いたら、わざわざ案内してくれ、ようやっと中国元をゲット。
あー、お金がないってこんなに不便だったのね。
腹ごしらえの前にバスターミナルへ。
明日のラオカイ行きのバスについて聞いてみる。
先ほど聞いた『老街、越南』のメモを見せると、首を振り外を指差す窓口女子。
今日はバスがないと言う意味なのか、ここでは扱ってないという意味なのかすら分からない。
仕方ない、また明日聞こうと再び外へ出た。
やはり河口はベトナムと国境を接しているらしい。
街の看板はベトナム語がチョコチョコ混ざり、レストランのメニューもベトナム料理がある。
とにかく腹が減ったのと、標高3300mのシャングリラから南下し、
ビールを呑む余裕が出てきたので、適当な店で久々の乾杯。

↑ ここの煮卵がウマシ
『ビール旨メェェェ!!』
『いやー、今日はホントに辛かった。もうホント・・・』
隣には、10代後半で髪型はチェッカーズのチョイ悪青年たちがゴハンを食べている。
中国に来てどこでもそうであるように、やはりガンガン見られまくりのオイラたち。

2本目のビールをお酌し合い、麺をすするとこまでガン見。

『今、Fくんが煮卵取りに立上がって戻ってくるまで、メチャ見てたよ。あ、今も見てる』
『明らかに今、俺らのこと話してるね”あのガイジン、デケェ!!”みたいな』
『うん。ってか、あの子ら小さすぎるよね。アタシより身長ないでしょ』
『メチャクチャ小さいっすよね。俺の肩くらい?』
ホントはひとりで入るはずだった中国の旅。
今思うとひとりだと絶対病んでたわ。
とにかく明日、明日こそ中国とオサラバしたい。

↑ 中国最後の夜、今日はとことんビールを満喫
【今日の家計簿】単位:元(日本円は13を掛けた金額)
ハンバーガー&茶 12
炒麺、卵、ビール 20
路線バス 5
路線バス 2
長距離バス(昆明→河口) 142
タクシー 17
タクシー 21
宿(河口) 30

にほんブログ村
Posted by マホチン at 12:00│Comments(2)
│中国(雲南省)
この記事へのコメント
過酷な方が読むのは楽し~
交渉しとるとこ動画撮っとってや~
交渉しとるとこ動画撮っとってや~
Posted by おQ at 2011年01月04日 18:45
>おQ
こらー!
中国、ベトナムは毎日何かしらイライラしてるわ~。
人を平気で無視できるようになったし、無愛想できるようになったし、
怒鳴れるようになったし、性格変わったわ~(笑)
こらー!
中国、ベトナムは毎日何かしらイライラしてるわ~。
人を平気で無視できるようになったし、無愛想できるようになったし、
怒鳴れるようになったし、性格変わったわ~(笑)
Posted by マホチン at 2011年01月05日 22:27