今、インドネシアのギリ島でこれを書いてます。
AUSからバリに来て1週間、ブルームでの仕事を終えてから約10日が経過。
バリ行きの飛行機を待ってる時点で既にI miss Broomeだったオイラ、
まるで大失恋をしたかのように、バリに着いてからもブルームへの想いを引きずり続け、
もう何回、大好きな入居者たちの動画を再生しまくったことか(撮っておいてヨカッター!)
以前ブルームに数年住んでたミサトさんが、
『ブルームに来た人は2種類に分かれる。退屈すぎてイヤー!って人と、すっごい好きになる人』
って言ってたんだけど、オイラは後者の方だったみたい。
ホントに特別なことは何もしてなくて、
週6、7日で働いてたし、
オージー宅に5ヶ月も居ながらほとんど友だちいなかったし(ホントに英語がダメで無口だった)、
仕事以外の時間はひたすらネットか、ビールか、海でボンヤリしてただけ。
かなりイケてない生活を過ごしてたんだけど、
それでも一生懸命になれる仕事があったら、自分の中ではかなり充実してたんだよね。
最近、AUSで介護の仕事をしている人からメールをいただいたのだけど、
随分と自分の環境と違っていてビックリしてしまった。
その人の街では、外国人やアボリジニーに対する偏見がまだ根強く、
初めてアボリジニーが入居したときは、他の入居者やスタッフまで差別的な行為があったらしい。
うちの施設は、入居者の半分がアボリジニー。
スタッフの1割がアボリジニー、3割がワーホリ(アジア、ヨーロピアン)、
2割がダンナがオージーの東南アジア人、
ハードワークに対して給料が少なすぎる、ということでローカルスタッフが続かず、
結果的にこういうスタッフ編成になっているのだけど、
オイラはアジア人だからって差別されたことないし、
英語がダメダメで迷惑をかけてばかりのオイラを、スタッフも入居者もよく許してくれたと思う。
地球の歩き方によると、アボリジニーの人口はAUSの全体の1%と書いてあったのだけど、
ブルームにいると”1%は絶対ウソやろー?!”ってホント思う。
もう街中アボリジニーだらけ。
施設内は英語以外の言葉が飛交うし、オイラ自身もアボリジニーの単語を使って会話してた。
ワーホリで日本人がゲットできる仕事って、
ファーム(農場)かジャパレス(日本食レストラン)で、
ローカルの仕事をゲットできても、アボリジニーのコミュニティに触れる機会はないと思うから、
自分は本当にラッキーだったなーって思う。
ワーホリで来てる日本人で、アボリジニーに対してマイナス感情を持ってる人はいっぱいいると思う。
実際に、
働かず(働けず)昼間から酒飲んでフラフラしてるし、
奇声をあげてるし、街中お酒の割れビンがだらけだし、
『金くれ』だの『タバコくれ』だと言ってくるし、そりゃコワイよね。
もともとは4万年も前からこの大陸で暮らしていて、
独自の文化を持ち、文字を持たずアボリジナルアートと呼ばれる点と線で描かれた絵画を生み、
ディジュリジュを奏で暮らしてた人たち。
突然白人がやってきて、家族を引裂き、彼らの土地を侵略してしまった。
白人たちが持込んだ病気に対する免疫がなかった彼らは、ささいな病気で大勢が死んだらしい。
タバコやアルコール中毒のアボリジニーはいっぱいいるけど、それも白人が持込んだ文化。
これも病気と同じように免疫がなかったみたい。
オイラ、バオバブの木は好きなんだけど、ブルームから北のダービーには、
『囚人の木』というバオバブの木があって、この木の中にアボリジニーを閉じこめてたんだって。
オイラはこういう問題については何も知らないし、何もできないのだけど、
少なくとも自分が働いていたような施設で、差別的なことがあればそれはやっぱりおかしいと思う。
って、話が大きくなってしまったけど、
要はアボリジニーだろうが白人だろうが、施設のみんなが大好きで会いたい!って話です。
今、こうしてひとりバリに居ながらも、思いだし笑いができるくらい、
1日に何度もみんなの顔とか、声とか思い出してる。
たまに殴られたり蹴られたり、全然言うこと聞いてくれなかったりもあったけど、
手を煩わされることすら思いだすとおかしくて笑えてくる。会いたいなぁ。
日本ではOLしかしたことなかったオイラが、
まさかAUSで介護の仕事なんかしちゃって、しかも仕事ラブになっちゃったなんてホントびっくり。
前にも書いたけど、介護のマネゴトは学生時代に2週間だけしたことがあって、
何の知識もないオイラに特別養護老人ホームでの実習はホントにカルチャーショックで、
『自分はこういう仕事をすることは絶対ない!』と実感した。
事実、ブルームに行く前にいたシェアハウスで、日本で介護の仕事をしてた子にも、
『一応、アタシも2週間だけ実習したことあるよ。でも、自分には向いてないって思ったんだー』
って話をしてたのに、それから数ヵ月後、まったく反対のことしてた(笑)
この仕事を辞める頃、スタッフや日本の友だちから、
『日本で介護したい?』ってよく聞かれてたんだけど、それはまだ分かんないな。
たぶん自分が好きなのはブルームの施設と、入居者たちってのが大きいから、
いざ日本で同じ仕事を、となるとどうなるか分かんない。
でも、介護の仕事に対するものは随分変わったし、可能性がひとつ増えたカンジではあるかな。
相変わらず日本に帰ってからのことは、白紙なオイラです。
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