そして迎えたマラソン当日の朝。
昨夜の前夜祭で若干食べ過ぎ・飲み過ぎてしまい、胃の消化が間に合ってない私・・・。
何も食べないのもまずいので、軽めに食べようと思いつつ向かった朝食会場。
マラソン参加者が各宿泊施設に分散されるだけあり、片付けが追い付いていない模様。
どこに座ればいいのかしらと立ち尽くしていると、もう1組ランナーと思しき方が。
って、ドッシャーーーー!よく見たら今回ゲストランナーの谷川真理さんじゃないですかーい。
「ごめんねー、ひとりこっち座って。もうひとりこっちねー」
・・・と平野レミばりのスピードで動きまわる従業員のおばさんに言われるがまま、
連れの元同僚はひとりぼっちで飯を食うことになり、アタシは・・・谷川真理さんと一緒ー!
緊張するからサササと食べようと思ったら、
向こうから気さくに話しかけてくれて、いろいろお話しちゃった。いい人~。
さて、小雨降りしきる中、宿から車で5分のマラソン会場へ。
東京の旅友はコンディション不足という事でエントリーしたものの欠場。元同僚と2人で走ります。
いろいろ悩んで広島から2種類のレインコートを持ってきていたけど、
意外と着ている人居なかったので、悩んだ末着ない判断に。あれ、めちゃくちゃムレるんだよねー。
観察していて意外と良さそうだったのが、ごみ袋に穴を開けてかぶる方法。
最初”ないわ~”って思ったけど、ムレにくそうだし、不要になったらエイドで捨てられる気楽さが良い。
雨は一向に止まない中、まずはハーフの方たちがスタート。
昨夜海鮮バーベキューでいろいろお話した同宿の方たちは、アタシら以外全員ハーフでの参加らしい。
この西ノ島ハーフマラソン、マラソン経験の薄い自分は高低差257mと言ってもピンとこないけど、
とにかくハードらしい事と制限時間を考えて10kmでの参加にしてみました。
ちなみにハーフのゴールは昨日虹を拝んだ鬼舞展望所だそうです。
↑ 昨日鬼舞展望所付近で撮影。これ、絶対車で行くところでしょ。
10kmコースのアタシ達が折り返すのは赤尾展望所。
ここも相当な絶景ポイント、つまり相当ハードな上り坂が待っているらしい。
↑ 撮影用に携帯も携帯しておこう。
さて、カウントダウンが始まり、いよいよスタート。
谷川真理さんのハイタッチでエネルギーをもらい頑張って走るも、早速1kmあたりから登り坂がスタート。
ここからはかなりの急こう配をひたすら登りまくるの巻。い・・・、息がぁ。
結果から言うと、上り坂開始から折り返し地点までの90%は歩きました。てへっ。
いやもう、あのキツイ坂を走るのは無理。歩くのとスピード変わらないしね。
そういえばあれほど悩んでいた雨は、走り始めると気にならなくなる事に驚き。
それよりも息が、息が苦し過ぎるー(ザ・運動不足)。
エイドでドリンクを飲み、島民やスタッフの温かい声援に励まされ、
折り返し地点付近では牛たちの「モ~」という応援を受けながら、ついに赤尾展望所に到着。
↑ え、ここまで自力できたの?と驚く(←ほぼ歩き)
小雨ながら絶景。
折り返し地点でオリジナルドリンクとバナナを食べ、エネルギーアップ。
ここからは待ってましたの下り坂。
↑ 改めてこれ登ってきたとかドン引きするほどの坂道
わわわ、早い早いー。
ここで調子に乗って坂をかけ下りちゃいけないと分かっているのだけど、
少しでも早くゴールしたくてダッシュしてしまう。
走りながらも分かるよ、膝を酷使してるのが。
あーこれ、絶対明日筋肉痛になるやつだわ。
下り坂をダァッとかけ下り、いよいよゴールも間近。
会場ではゲストの谷川真理さんと一緒に来ていた男性が司会をされていて、
「はい、続いて10kmのゼッケン○○番帰ってきましたー。ナント10年ぶりのマラソンだそうですよー」
とアタシが朝食時に話したエピソード付きで実況してくれたのが嬉しかった。
そんなこんなでようやくゴール!
すぐさま参加賞のタオルを肩にかけてもらい、完走証をその場でいただきました。
記録は 1時間15分54秒。
ゴールで待つ旅友には「目標は1時間30分くらい~」と伝えていたので、あれ思ったより早かった的な。
体から吹き出す汗が止まらない体に参加賞のタオルがありがたい。
他にも参加賞で保冷バッグをもらえたのが嬉しかったけど、中には冷たいみりん干しが・・・。
いや嬉しいけど、「10度以下で保冷して下さい」とか帰るまで絶対無理やろ。
↑ 参加賞はタオルに保冷バッグ、ボールペン、JALの飴、そしてみりん干し・・・。
案の定広島に帰った頃には常温やし、
みりん干しと完走証を一緒に保冷バッグに突っ込んでたけん、帰ったら完走証ビチャビチャじゃし(笑)
汗をふきふき、預けていた荷物を受け取り、いよいよお楽しみの牡蠣と豚汁をイタダキマス。
↑ きゃほーい。
牡蠣大きーい。
さすがにマラソン直後だし、昨日飲み過ぎたのでビールは控えます。はぁ、豚汁も旨いわ。
再び友人たちと合流し、汗を流すべく宿の日帰り入浴へ。
この段階で既に下り坂で負荷をかけた太ももがガッツリ筋肉痛。え、もう。
古い宿なので無駄に階段を歩かされる事が多く、下りの階段は地獄・・・。
辛い筋肉痛を抱えつつ、入浴後は昼食タイム。
喫茶店だけどカウンターにお酒がズラリと並んだ店内には既にランナーと思しき方々がいっぱい。
今の気持ち的にメニューのラーメンに物凄く惹かれつつ、
喫茶店だし島だしという事で「さざえ丼」をイタダキマス。サザエさん旨いー。
さて、船の時間まで若干余裕があったので、ついでに神社に寄ってみようという事に。
途中、島流しにあった後醍醐天皇が住んでいたとされる跡やきれいに3つ並んだ奇岩を通過し、
向かったのは「焼火神社(たくひじんじゃ)」。
神社にたどり着くまでがそこそこ山道を歩かされるらしく筋肉痛の身にはキツイが、
秘境っぽさもあって普段は寺社仏閣に興味のない自分もここは行ってみたい。
山道の入口で杖を借り、草木の生い茂る山道をヒーコラ登ります。
たどり着いたその場所は、本当に目に見えない何かが存在するような不思議な場所。
↑ 頑張って来て良かった
社務所に張られた張り紙にWIFIのパスワードが書かれていたのには吹き出したけど、
不思議と神聖な気持ちになる場所だった。
↑ ひとりでは心細くなる社殿への道
↑ 巨大過ぎる御神木(自分比)
海上安全の神様にご挨拶をして帰ります。
ギリギリ時間があったので、気になっていた海藻焼酎を買うべく酒屋さんへ立ち寄り。
試飲させてもらったものの、結局「焼酎は芋!」な自分。
焼酎はやめて、隠岐の地酒を買って帰りました。
↑ お土産用の日本酒「隠岐誉」。アメリカで買って出番のないワイン用バッグで持参しよう。
2日間が濃過ぎて若干の寂しさを抱えつつ、大勢のランナーを乗せた船は出航。
はるばる来た甲斐あって、温かい良い大会だった。
西ノ島自体が独自の自然と神々の宿る、マラソン抜きにしてもおススメしたい島だったなぁ。
再び揺れる船内で安静に過ごし、松江へ到着。
松江駅へ向かうバスの車内で空腹にかられる自分が今食べたいものは、まさに今食べたい物は・・・
ラーメン!!
凄まじい疲労と海鮮続きのせいか、塩分の濃いこってりした物をムショーに欲していた自分。
松江駅での乗り換え時間はわずか30分しかないため、車内で駅付近のラーメン屋を検索。
ふむ。松江駅構内にラーメン屋発見!よし、行ける!
強歩で構内を駆け抜け、ラーメン屋を発見。
魚介系スープ、これだー!!!!
まずはビールで乾杯。旨し!!
↑ 待ちに待ったラーメン&餃子!!運動後なので罪悪感ナシ。
バスの時間が迫っていたのでダァっと早食いしたのだけど、
あの時あの状況で食べたラーメンがね、本当に旨かったんですよ。
あの時食べたかった物がピタっとハマり過ぎていて、
西ノ島ハーフマラソン旅の1番の思い出飯が、まさかまさかの駅で食べたラーメンというオチ。ワッショイ!